ビジネス解読

韓国サムスン、“米中二股”があだ 半導体供給めぐり迫る選択

北京の展示会に出展されたファーウェイのディスプレー=2019年10月(AP=共同)
北京の展示会に出展されたファーウェイのディスプレー=2019年10月(AP=共同)

 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)をめぐり米中の対立が激しさを増す中、“米中二股”の戦略をとっている韓国サムスン電子が苦悩を深めている。米政府が輸出規制を強化したことに伴い、半導体の調達難に直面するファーウェイが、サムスンに協力を求める可能性があるためだ。サムスンがファーウェイからの依頼を断れば、中国政府が国内にあるサムスン工場に圧力をかけるのは必至だ。とはいえ、同盟国である米政府の意向を無視するわけにもいかず、サムスンは難しい選択を迫られそうだ。

 ファーウェイはこれまで、スマートフォン用半導体の約80%を傘下企業の海思半導体(ハイシリコン)から調達してきた。ハイシリコンは半導体の設計・開発を担当し、台湾積体電路製造(TSMC)に生産委託。TSMCは、米国製の製造装置を使って半導体を生産している。

ウィルバー・ロス米商務長官(AP)
ウィルバー・ロス米商務長官(AP)

 だが、米商務省は5月15日、ファーウェイへの輸出禁止措置を強化すると発表。強化策では、米国製の製造装置を使っている場合、米国以外の国・地域で製造された半導体でも許可がいる。このほか、ファーウェイが設計に関与した、米国以外で生産した半導体についても、同社への納入を禁じる内容が盛り込まれた。

 これを受け、TSMCはファーウェイ側からの受注を停止したため、ファーウェイは新しい調達先を見つけなければならなくなった。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください