論点直言 プラザ合意35年

今も日本経済を縛るプラザ合意は何が誤算だったのか

(左から)行天豊雄氏、大場智満氏、久保田勇夫氏
(左から)行天豊雄氏、大場智満氏、久保田勇夫氏

 先進5カ国(G5)が大幅な円高ドル安を容認した「プラザ合意」(1985年)の影響は、35年が経過した今も日本経済を縛り続けている。合意の背景とその狙いは。何が誤算となって日本を長期停滞に追い込む「失われた20年」を生み出したのか。交渉に携わった3人の元大蔵官僚が当時を振り返った。(聞き手 田辺裕晶)

「政策の誤りを『プラザ』のせいにした」 元大蔵省財務官の大場智満氏

 当時は米国の貿易赤字の半分が日本の黒字だった。政治では米ソ冷戦が続き、経済では日米貿易(収支の不均衡)が最大の問題だった。基軸通貨のドルが安定しなければ世界は混乱する。ドルの安定が大事だ。安全保障を米国に依存した日本が、米国と徹底的に闘うことはできないことも絶えず頭にはあった。

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