田村秀男の経済正解

重症化する「コロナ格差」問題

 中国・武漢発の新型コロナウイルスの世界的感染爆発以降、カネの膨張が止まらない。有り余るカネは金融市場に流れ込んで株価を押し上げ、富裕層をさらに豊かにする。他方でコロナ禍の直撃を受けている非正規雇用者や中小・零細企業は職や事業の継続不安にさいなまれ続けている。格差拡大はもともと金融主導資本主義の宿痾(しゅくあ)なのだが、コロナが重症化させるのだ。

 私たちの暮らす経済は働いて所得を得る実体経済と、金融経済に分かれる。実体経済は国内総生産(GDP)統計で説明できるが、金融経済は金融市場のカネの供給源になる金融機関が取り扱うマネーの総量に頼る。

 両経済部門間にバランスよくカネが行き交うのが正常なのだが、金融自由化が極端なまでに進行した現代では、GDPとは関係なく、金融資産が猛スピードで膨張する。

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