ビジネス解読

ファーウェイ、早くもスマホ首位転落 インドで反中、米制裁…〝二重苦〟で挽回余地なく

韓国・高陽市の携帯電話販売店に掲げられた人気ヒップホップグループ「防弾少年団(BTS)」とコラボレーションしたサムスン製スマホの広告ポスター(AP)
韓国・高陽市の携帯電話販売店に掲げられた人気ヒップホップグループ「防弾少年団(BTS)」とコラボレーションしたサムスン製スマホの広告ポスター(AP)

 世界スマートフォン市場で、韓国サムスン電子が中国華為技術(ファーウェイ)から首位の座を奪い返した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で店頭販売が振るわないことからインターネット販売に注力したことが功を奏した。春先に世界トップに躍り出たファーウェイは有望市場インドでの反中感情の高まりなどで失速。今や米国の制裁強化も加わる〝二重苦〟で、ファーウェイの劣勢は今後も続くとみられる。サムスンの転落で注目を集めた中韓スマホ対決はあっけなく終わりを迎えた。

 韓国紙、中央日報(日本語電子版)によると、香港の調査会社、カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが9月下旬にまとめた8月の世界スマホ市場調べでサムスンが再びシェアトップに立った。