経済インサイド

基軸通貨は「ドル」から「人民元」にシフトか デジタル通貨が抱える問題

米フェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」のロゴ(ロイター=共同)
米フェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」のロゴ(ロイター=共同)

 中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の議論が、世界中で加速している。これまで慎重だった日本銀行も、10月9日にデジタル通貨に関する取り組み方針を発表し、令和3年度の早い時期に実現可能性を検証する実証実験を始めることを明らかにした。背景にあるのがデジタル人民元の発行に突き進む中国の動向だ。基軸通貨をめぐる覇権争いの様相を呈しており、日銀は「現時点で発行計画はない」とするが、将来的に現金がデジタル化されることも現実味を帯び始めている。

 CBDCは現金のような形はないが、通貨としての価値を持たせた電子データで、スマートフォンやICカードなどの機器に入金して使うことが想定されている。Suica(スイカ)など民間企業が発行する電子マネーもデジタル通貨の一種で似ているが、電子マネーは取り扱う企業と契約した加盟店でしか使えない。