田村秀男の経済正解

バイデン政権発足で円高不況の悪夢再び

 米国では「バイデン政権」への移行手続きが本格化した。超大型財政出動を掲げる新政権の要となる新財務長官の最有力候補がジャネット・イエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長とあって、財政と金融政策の一体化が実現しそうな情勢だ。そこで気になるのは、財政・金融の連携が緩い日本とのギャップで、円高を加速させかねないのだ。

 米国の民主党政権というと、筆者には「超円高」のイメージが強く残っている。クリントン政権発足時の1993年1月に1ドル=124円台だったのが、95年4月には83円台になった。2009年1月からのオバマ政権時代は総じて円高・ドル安基調で、11年後半には76円台を記録した。