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中国が異形の禁輸カード 「バイデンシフト」で増す脅威

北京を訪れ、人民大会堂で歓迎式典に臨むバイデン米副大統領(当時、左)と中国の習近平国家副主席(当時)=2011年8月(新華社=共同)
北京を訪れ、人民大会堂で歓迎式典に臨むバイデン米副大統領(当時、左)と中国の習近平国家副主席(当時)=2011年8月(新華社=共同)

 米次期大統領に就任する見通しとなった民主党のバイデン前副大統領への政権移行が、中国に通商戦略上の強力な外交カードを与えそうだ。脱炭素化を重視するバイデン氏のかじ取りで世界のグリーン投資が拡大すれば、電気自動車(EV)などの中核部材の一大供給拠点としての中国の影響力が増すためだ。中国は12月1日に輸出管理を厳しくする新法も施行する予定で、脱炭素化を推進する欧米や日本の足かせとなる恐れがある。

 グリーン投資との関連で中国の動きが警戒されるのは10年前、尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖での中国漁船衝突事件を発端に日本の産業界を悩ませた「レアアース(希土類)」禁輸の〝威圧〟の再現が危惧されるからだ。