経済インサイド

楽天、迫る独り立ち 5G実力を記者が検証 

板橋区のエリアでは、5G回線が不安定で、速度も4Gよりも遅く、基地局整備の難しさが如実に表れた=東京都板橋区
板橋区のエリアでは、5G回線が不安定で、速度も4Gよりも遅く、基地局整備の難しさが如実に表れた=東京都板橋区

 9月末に第5世代(5G)移動通信システムを開始した楽天モバイルが正念場を迎えている。4Gの自社回線エリアの人口カバー率が70%を超えた一部の地域でKDDI(au)から基地局などを借りる「ローミング(乗り入れ)契約」の見直しが始まり、〝独り立ち〟の時期が迫っているためだ。月3000円の定額料金で鳴り物入りで参入した楽天は独自の端末を開発するなど、社運をかけた5Gで失敗することはできない。楽天の5G回線と独自端末の実力を記者が検証してみた。

 楽天が独自に開発したスマートフォン「楽天ビッグ」は中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)の5Gスマホをベースにし、税込み価格が69800円と5G端末としては破格の安値となっている。カメラのレンズなどで画面の一部が欠ける「ノッチ」のない全面ディスプレーを採用。ホームボタンや「戻る」ボタンは画面上に仮想ボタンとして表示され、動画などを表示する場合は消えるため、6・9インチの大画面を最大限生かせるなど、動画視聴を意識した設計だ。