経済インサイド

幹部手分けし受け入れ先探し ANA、日航異業種出向の舞台裏

新型コロナウイルス感染防止のため分散搭乗を案内する全日空の職員=6月19日、羽田空港
新型コロナウイルス感染防止のため分散搭乗を案内する全日空の職員=6月19日、羽田空港

 ANAホールディングス(HD)と日本航空が、新型コロナウイルスの影響で仕事がない社員の社外への出向を進めていることが明らかになってから、1カ月余りが経過した。コロナ下で雇用を維持する取り組みと評価する向きも多いが、「出向先で好奇の目で見られているのでは」との心配の声も社内外から出ている。しかし、多くの出向者はこうした心配をよそに、悲壮感なく前向きに新たな業務に取り組んでいるという。コロナ収束後、出向先で得たノウハウを本業のサービス改善に生かせるかなど、注目点も多い。

 「自分の引き出しが増えそうなのでラッキーだと思っている」。現在、家電量販大手のノジマのコールセンターでカスタマーサービス業務に当たっているANAグループの40代の女性社員は、こう話した。コロナ禍の前は空港の地上業務に当たっていたが、コロナで空港の利用が激減したため11月中旬から出向しているという。