戦後75年 第8部 エネルギー安全保障(2)

原発売り込み中露の後塵 先細る技術、人材育成

関西電力美浜原発。右から3号機、2号機、1号機=10月、福井県美浜町
関西電力美浜原発。右から3号機、2号機、1号機=10月、福井県美浜町

 《関西電力の美浜発電所から、原子力の電気が万国博会場に試送電されてきました》。大阪万博の会場の電光掲示板にエネルギー新時代を告げるメッセージが流れた。昭和45年8月8日のことだった。

 会場から約170キロ離れた福井県美浜町にある美浜原発1号機の中央制御室にいた運転員、稲田仁(81)は当時の興奮を今も鮮明に覚えている。美浜1号機は日本で最初の商業用加圧水型軽水炉だ。