
新型コロナウイルス感染症拡大で、さまざまな業界でデジタル技術でビジネスを変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が急速に進んでいるが、スポーツの分野も例外ではない。これまでスポーツ関連のDXの中心はデータ分析技術を持つIT企業が代表格。そこにハードも持つ大手メーカー各社がポストコロナ時代のビジネス拡大を狙い、本格参入する動きが始まっている。
昨年12月6日、サッカーJリーグのガンバ大阪のブラジル人ストライカー、パトリック選手がJ1通算出場200試合を達成すると、試合後ただちに通販サイトで記念グッズの予約販売が始まった。こうした記念グッズの購入者は来場回数が多いコアなサポーターが多く、ターゲットを絞ってメールで告知。サポーターのデータ分析はガンバの筆頭株主であるパナソニックが担当した。