自由 強権~21世紀の分岐点

(5)デジタル覇権「日本の道」は

 米国の巨大IT企業は「21世紀の石油」といわれる個人データを巨額の利益に変え市場や政府に影響力を振るう。対する中国はITを国民監視に駆使して権威主義統治を強める。デジタル領域に及んだ米中の覇権争いの中で、技術立国の日本が進むべき「第3の道」とは?

 「フェイスブックは企業というより政府のようだ」

 昨年11月中旬、米上院司法委員会の公聴会。フェイスブック最高経営責任者(CEO)、マーク・ザッカーバーグは議会重鎮から手厳しい批判を浴びた。保守派の投稿が不当に削除されている-。大統領選で民主党のバイデン前副大統領に敗れ、共和党議員は会員制交流サイト(SNS)への不信感を募らせていた。