経済インサイド

「国際通貨市場を、機先を制して占拠」 中国がデジタル人民元の越境決済研究  

実証実験で使われたデジタル人民元アプリの画面(右)=2020年12月、中国江蘇省蘇州市(共同)
実証実験で使われたデジタル人民元アプリの画面(右)=2020年12月、中国江蘇省蘇州市(共同)

 中国が、デジタル通貨で国際的な主導権を握ろうと動いている。タイなどと国境を越えたデジタル通貨の決済システムの共同研究に着手。各国がデジタル通貨の研究開発を進める中で、国内で実績を重ねる「デジタル人民元」をテコに国際的なルール作りへの影響を強め、米ドルが覇権を握る国際通貨体制の切り崩しにつなげる思惑がありそうだ。

 中国人民銀行(中央銀行)は24日、タイやアラブ首長国連邦(UAE)の中銀、香港金融管理局(香港の中銀)とデジタル通貨に関する共同研究を始めると発表した。人民銀によると、デジタル通貨による海外送金や為替決済などの研究を進める。各国の中銀がデジタル通貨を発行し、相互に使われるようになる環境を想定したものだ。