経済インサイド

日銀に「リフレ派」続々 金融緩和の長期化で主流派と攻防

 日本銀行の政策委員会に、金融緩和に積極的な考えを持つ「リフレ派」が集結しつつある。3月末に退任する桜井真審議委員の後に専修大の野口旭教授が入ると、政策委員9人のうち4人をリフレ派が占める。6月には政井貴子審議委員の任期満了を控え、勢力図が逆転する可能性もある。一方、日銀は野口氏の日銀入りを待たずに、金融緩和の「点検」を行い、副作用の軽減に重心を傾ける方向だ。日銀主流派とリフレ派の攻防が激化してきた。

 政策委とは、金融政策などを決定する日銀の最高意思決定機関で、総裁と副総裁2人、審議委員6人の計9人で構成される。9人は衆参両院の同意を得て、内閣が任命する。

 桜井氏の後任人事は菅政権発足後、初めての政策委人事だ。野口氏は自民党金融調査会の現代貨幣理論(MMT)勉強会に講師として招かれたこともあり、「金融緩和と財政出動の協調を主張するバリバリのリフレ派」として知られる。