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製造業の調達にデジタル革命 最適な発注先を選定

物流機能強化の一環として千葉県船橋市に移転したキャディの関東物流拠点
物流機能強化の一環として千葉県船橋市に移転したキャディの関東物流拠点

 ものづくりに不可欠な調達でデジタル革命を起こすと立ち上がったベンチャー企業が奮闘している。1円単位で費用を削る生産現場に比べて部品調達が非効率なことに着目したキャディ(東京都台東区)は、受発注の双方が品質、費用、納期で納得できるプラットフォームを立ち上げた。A1A(同千代田区)は見積もり査定工数を大幅に削減するクラウドサービスを提供、調達の効率化に取り組むメーカーの支持を集めている。

 原材料や部品などを購入する調達業務は、メーカーにとってコストの3分の2を占めるにもかかわらず、自動化や効率化が進んでいない。特に産業機械やプラントなど多品種少量生産分野では特注品を発注することが多く、調達の最適化が難しい。

 全国に数万社ある加工会社の得意分野が分からないからで、「相(あい)見積もり(複数の業者から見積もりをとること)」を依頼しても多くの場合は最安値を提示した会社に発注する。なじみのない取引先から仕入れることになり品質や納期で不具合を起こしたり、製造現場でのすり合わせなどが必要になったりと負荷がかかる。このため価格が高くても、それ以外の業務コストがかからない既存取引先から買うことになる。