新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種が4月から始まる。新型コロナ対策の焦点として注目が集まる中、諸外国に比べ、接種が遅れたことの理由の一つに、海外製薬企業への依存が指摘されている。では、なぜ国産ワクチンの開発は遅れてしまったのか。「周回遅れ」とも揶揄(やゆ)される中、国産を開発する意義は何か。供給体制を整備するために今後、どういった施策が必要なのかをコンサルティング会社「ボストン・コンサルティング・グループ」の武田俊彦シニア・アドバイザーと大阪大大学院の大竹文雄教授に聞いた。(聞き手 安田奈緒美)