経済インサイド

バスや駅改札近くでテレワーク 首都圏私鉄大手が相次ぎ拠点整備

インターネットが通じるバス車内で仕事をする乗客。パソコン作業がしやすいようにクッションも貸し出される(東急提供)
インターネットが通じるバス車内で仕事をする乗客。パソコン作業がしやすいようにクッションも貸し出される(東急提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けテレワークが普及する中、首都圏私鉄大手の東急は、観光バスやフィットネスジムの休憩室などをテレワークの場として提供する実証実験を始めた。小田急電鉄は駅改札近くの現金自動預払機(ATM)跡地にテレワーク向けの個室を開業。通勤時間を就業に充てたり、都心から離れた住宅街でテレワークしたりできる環境整備を進める。コロナ禍で人の移動が制約され、本業である鉄道事業の業績悪化が続く中、働き方の変容を捉えて新たなニーズを掘り起こす狙いがある。

 東急は2月16日、移動中のバス車内でテレワークができるサービスの実証実験を兼ねた営業運行を開始した。4月28日までの約2カ月半、平日に運行する。バスに乗り込んだ時刻から仕事を始める新たな働き方を提案する。