日曜経済講座

EVシフト加速させる欧州の真の狙い “脱炭素”で日本車、競争力低下の恐れ フジサンケイビジネスアイ編集長・高橋俊一

ストックホルムで展示されたボルボ・カーの新型電気自動車=3月2日(ロイター)
ストックホルムで展示されたボルボ・カーの新型電気自動車=3月2日(ロイター)

 欧米自動車メーカーが電気自動車(EV)へのシフトの動きを一段と加速している。直近の2カ月ほどでも、スウェーデンのボルボ・カーがEV専業への転換を発表。英高級車ブランド「ジャガー」、独BMWの小型車ブランド「ミニ」をEV専用ブランドとすることや、米大手フォード・モーターが欧州で展開する乗用車をEVだけにする計画も相次いで公表された。

 背景には、もちろん欧州を中心に世界各国で強まる新車の二酸化炭素(CO2)排出規制に対応することがある。だが、欧米自動車メーカーの真の狙いは、EV化の先行によって自動車市場の「ゲームチェンジ」を図ることにほかならない。