緊急事態宣言から1年

消えた訪日客 地価下落しホテル倒産相次ぐ

訪日客が消え地価が大幅下落した大阪・ミナミ=6日午後、大阪市中央区(鳥越瑞絵撮影)
訪日客が消え地価が大幅下落した大阪・ミナミ=6日午後、大阪市中央区(鳥越瑞絵撮影)

 新型コロナウイルス対策で政府が初めて緊急事態宣言を発令してから7日で1年となる。訪日外国人客需要に沸いた関西経済は、その消滅の打撃から抜け出せないままでいる。訪日客に人気の観光スポットだった大阪・ミナミの地価は急落し、ホテル業界では倒産、閉鎖の動きが相次ぐ。飲食店や観光関連事業者の多くは行政の支援で経営を維持しているが、コロナ禍の収束が見通せないなか、今後倒産のペースが拡大する懸念も指摘される。(黒川信雄、田村慶子)

 「特別な工夫もしていないのに、次々と商店街に投資が流れ込むようになっていた」

 ミナミの商店街関係者は訪日客であふれていたコロナの感染拡大前をこう振り返る。中国などからの買い物客が集まった同商店街では、“爆買い”需要を狙い、高額な家賃支払いをいとわないドラッグストアが相次ぎ進出。ミナミの地価を急騰させた。