新興・途上国で高まる破綻リスク G20が支援強化で一致 中国の抜け駆け回収阻止も課題

G20財務相・中央銀行総裁のテレビ電話会議に出席した麻生財務相=7日、財務省(同省提供)
G20財務相・中央銀行総裁のテレビ電話会議に出席した麻生財務相=7日、財務省(同省提供)

 20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁は7日夜のテレビ電話会議で途上国への資金支援で一致した。背景にあるのは新型コロナウイルス禍の長期化で経済が脆弱(ぜいじゃく)な国々の破綻リスクが強まっているという事情だ。途上国などは通貨安に揺さぶられ、経済の正常化を進める米中や先進国との二極化が進む。一方、中国は途上国に債務の優先返済を求め、国際協調の資金を吸い上げる「抜け駆け」行為を続けている。こうした中国の横暴を止め、支援の実効性を高めることが世界経済の安定には欠かせない。

 「全途上国が必要な財政支援を最大限利用できるようにしてほしい」

 ブラジルやインドなどで作る比較的経済力が高い途上・新興国のグループ(G24)は5日の声明で、国際社会に支援を強く訴えた。