経済インサイド

合理化策「三の矢」も 日本製鉄1万人削減の衝撃

日本製鉄が休止を決めた東日本製鉄所鹿島地区の第3高炉=茨城県鹿嶋市
日本製鉄が休止を決めた東日本製鉄所鹿島地区の第3高炉=茨城県鹿嶋市

 日本製鉄が、1万人規模の人員削減を打ち出した。昨年2月に瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)の閉鎖などを発表したばかりにもかかわらず、わずか1年後に東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の一部高炉休止などを追加で打ち出すという異例の決断を下した。鉄鋼業界は、国内市場の縮小や中国勢との競争激化など、かつてないほど厳しい経営環境に直面している。合理化策はこれだけにとどまらず、「二の矢」どころか「三の矢」すらあり得る状況だ。

 「何と言っても国内製鉄事業の再構築が中核施策だ。2025年までに100%やり遂げる」

 日鉄が3月5日にオンライン上で開いた中期経営計画の発表会。橋本英二社長は冒頭のあいさつで、国内の構造改革に向けた決意をそう強調した。