田村秀男の経済正解

「国際包囲網」に強気な習氏、その訳は

 欧州や日本、インドなどを巻き込むバイデン米政権の対中国「包囲網」のもくろみは、トランプ前政権の単独行動主義とは対極の「国際協調」だと評価する向きが多いが、実のところ、効力に欠ける。

 トランプ前政権は実質ドル本位の中国経済の決定的な弱点を念頭に、金融制裁発動を辞さない構えだったが、バイデン政権は金融面では無為で通している。一方、中国の習近平政権は国際金融市場である香港経由で世界の余剰資金が本土に流入するシステムをつくり上げ、香港を中国共産党の完全指令下に置いた。