田村秀男の経済正解

対中金融制裁で国際協調せよ

 本紙4月25日付の「日曜経済講座」で論じたように、中国・習近平政権の対外膨張の野望を支えるのは対外負債である。ところが、西側世界は対中金融措置には踏み込もうとしない。グローバル金融市場の混乱になることを恐れるからだ。

 「大きすぎて潰せない」というのは、バブル崩壊後に経営危機に陥った金融機関に対する言い草だった。現在の中国の場合も、金融機関がすでに巨大化し、国際金融市場で大きなシェアを持つようになった。だから中国金融は「大きすぎて手が付けられない」かもしれないが、それでは金融市場の安定よりもはるかに重大で優先すべき自由世界の原則が追いやられる。