アパレル苦悩の「材料」新疆綿 脱中国のジレンマ

 決算記者会見でウイグル問題について発言するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=4月8日午後、東京都千代田区
 決算記者会見でウイグル問題について発言するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=4月8日午後、東京都千代田区

 中国新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族に対する強制労働の可能性が指摘されている問題をめぐり、国内アパレル大手が揺れている。世界から人権問題への厳しい視線が強まる中、企業として責任ある行動を求められる一方、ウイグル自治区で生産される「新疆綿」は高い世界シェアがあり、明確な排除を示すことは難しいからだ。また企業にとって販売先としての中国市場の大きさを無視できないという現実もある。各社は「脱中国」ができない、やむにやまれぬ事情を抱えつつ、ジレンマの解消を急ぐ。

 「政治的な質問にはノーコメントだ」

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は4月8日の決算会見で、ユニクロなどで販売される衣料品に新疆綿が使用されているかを繰り返し尋ねる報道陣を突き放した。