ロック映画「ボヘミアン・ラプソディ」が凄い

エンタメよもやま話
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ミュージカル、ドキュメンタリー、悲劇の恋愛ドラマの要素が過不足なく融合した新しいタイプの音楽映画「ボヘミアン・ラプソディ」のワンシーン『ボヘミアン・ラプソディ』 20世紀フォックス映画 (C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.11月9日(金)よりTOHOシネマズ梅田ほかにて全国ロードショー

ミュージカル、ドキュメンタリー、悲劇の恋愛ドラマの要素が過不足なく融合した新しいタイプの音楽映画「ボヘミアン・ラプソディ」のワンシーン『ボヘミアン・ラプソディ』 20世紀フォックス映画 (C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.11月9日(金)よりTOHOシネマズ梅田ほかにて全国ロードショー

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、エンタメのど真ん中、映画のお話でございます。

 第89回のアカデミー賞で監督賞や主演女優賞など計6部門を受賞し、日本でも大ヒットした「ラ・ラ・ランド」(監督・デミアン・チャゼル、2016年)をはじめ、「シング・ストリート 未来へのうた」(ジョン・カーニー監督、2016年)や「グレイテスト・ショーマン」(マイケル・グレイシー監督、2017年)など、ミュージカル系やロック系の音楽映画が昨今、高い人気を集めています。

 そんななか、そうした映画の“決定版”というか、それらとはまた違った次元の素晴らし過ぎるロック系の映画が話題になっています。70年代から90年代に大活躍した英のバンド「クイーン」が題材の伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー監督、11月9日上映)です。

■ママ、人を殺してしまった! 完璧な大傑作、しかも…

 一足先に観る機会があったのですが、予想を遙(はる)かに超える素晴らし過ぎる内容と、これまでの音楽系映画とは違った新しい作風に、のけぞってしまいました。と言うわけで、今回の本コラムでは、この作品の素晴らしさについてご紹介いたします。