見たい映像と見せたい映像に乖離 TBSで相次ぐ“やらせ”

 成功しても失敗しても、本気で取り組む姿にドキドキさせられるから見ていて面白い-。そんな番組づくりで人気を集めていたTBSのバラエティー番組「消えた天才」(日曜後8時)と「クレイジージャーニー」(水曜後11時56分)で、相次いで画像の加工や過剰な演出などの不祥事が行われていた。背景には何があるのか。識者からは、制作現場で予算と時間の余裕が削減される中、結果を重視しすぎる制作陣の姿勢を指摘する声も聞かれる。(文化部 石井那納子)

 ■「天才の度合い強調したい」

 「両番組は事実を前提とした番組であり、視聴者との約束を逸脱したアンフェアな手法があった。あってはならないことで、おわびしたい」