さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、前回に続き、新型コロナウイルスによる感染拡大で甚大(じんだい)な被害を受けている業界のお話です。
日本でも今回の新型コロナウイルスの影響で映画業界が大きく揺れています。東宝は3月6日に公開予定だったアニメ「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の公開を8月7日に延期。また、8月7日に公開予定だった3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)映画「STAND BY ME ドラえもん2」の公開も延期(新たな公開予定日は未定)しました。
東映も3月20日公開予定のアニメ「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」の公開を5月16日に延期するなど、両社とも春休みのドル箱シリーズに大きな影響が出ました。
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しかし、海外の映画業界はもっと大きな被害を受けていたのです。というわけで今週の本コラムでは、そんな世界の映画業界の現状についてご説明いたします。
既にご存じの方も多いと思いますが、世界3大映画祭のひとつで、毎春、南仏カンヌで開かれる「カンヌ国際映画祭」の延期が決まりました。
主催者側は3月19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当初、5月12日から23日に開催予定だった今年の同祭を6月下旬から7月初旬を軸に延期すると発表したのです(3月19日付英紙ガーディアンなど)。
このニュースに「とうとう海外の映画業界も大変なことになってきたな」と思っていたら、ハリウッドを抱える米はもっと大変なことになっていました。