ライブ・エンタメ年間市場の8割消失 回復の見通し暗く

 “密”であることが楽しみの一要素でもあるライブ・エンターテインメント。コロナ禍で受けた影響は甚大で、回復への道のりも険しい。

     

 「3月から収入ゼロ。さらに11月までの仕事がすべて飛びました」

 今月3日に新曲「百日紅(さるすべり)」をリリースした民謡・演歌歌手の成世昌平さん(69)はため息をつく。今年はデビュー35周年で何とか新曲リリースにこぎつけたが、予定していたイベントの多くが中止となった。

 演歌歌手の多くは新曲発表後、販促のためにカラオケ喫茶などをまわり、歌唱指導や握手会を行ってファンを増やす。そこでのCD売り上げが全体の9割を占めることもある。重要な活動だが、狭い店内に大勢の客が集まるため、3密(密接、密集、密閉)になりがち。実際に今月に入って、都内や札幌市でカラオケ喫茶やカラオケバーでのクラスター(感染者集団)の発生が相次いだ。「今はとてもじゃないけど怖くてできない」と嘆く。

 民謡の名人としての稽古も休止中で、月謝収入は途絶えた。周囲も同様だといい、「この状態が続くと、文化が途絶えてしまうのではないか」と危機感を募らせる。

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