話題の1冊

凶悪犯への死刑の感銘力 無期囚が書いた獄中ルポの凄み 

凶悪犯の真実を明かす衝撃の獄中ルポ「罪を償うということ 自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟」
凶悪犯の真実を明かす衝撃の獄中ルポ「罪を償うということ 自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟」

 最近、映画ファンの間で高評価を得ている邦画のひとつが、13年の刑期を終えて出所した元殺人犯(役所広司)の出所後の苦難の日々を描く「すばらしき世界」(西川美和監督)です。米シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞をW受賞するなど、海外でも注目されています。

 まっとうに生きようと心に誓う元受刑者に対する世間の目や、彼が日々感じる生きづらさなどを巧みな筆致で描いていますが、この邦画とは異なるアプローチで塀の中の受刑者たちのリアルな生きざまや考え方をまとめた獄中ルポが発売されました。

 「罪を償うということ 自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟」(著・美達大和=みたつ・やまと、小学館新書、968円税込)。帯に書かれた文言を見ただけでのけぞりました。「凶悪犯は反省などしていない!受刑者たちは仮釈放のためなら平気で嘘(うそ)をつく」。