実録 韓国のかたち

第1部(3)沈黙守る文在寅 異例の選抜、北に思惑?離散家族として訪朝

 朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)に対する弾劾決議案が国会を通過した2016年12月。韓国紙中央日報は有力候補へのインタビューをはじめた。第1弾は文在寅(ムン・ジェイン)だった。

保守陣営猛反発

 記者「あなたが大統領に当選したとしよう。そしていま、北韓(北朝鮮)も行けるし米国も行けるならどこへ先に行くつもりか?」

 「躊躇(ちゅうちょ)せず言いたい。私は北韓に先に行くつもりだ。ただ、事前にその妥当性について米国、日本、中国に十分説明するつもりだが」

 文のこの発言に保守陣営は猛反発した。かつての左派から保守に転じた元京畿道(キョンギド)知事の金文洙(キム・ムンス)は「国家の危機的状況下で親北朝鮮的な発言は自制すべきではないか」と文を批判した。

 4月19日のテレビ討論会で保守系の「正しい政党」候補の劉承●(ユ・スンミン)は文にこうかみついた。

【連載】実録 韓国のかたち