実録 韓国のかたち

第1部(7)「北に伺いを立て政策決定」 国連人権非難決議案を棄権

 韓国大統領の文在寅(ムン・ジェイン)を政治の世界へと導いたのは弁護士出身の元大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)だ。2人の出会いは1982年にさかのぼる。

盧武鉉氏と出会い

 文が司法試験に合格し、司法修習を終えたのはその年の8月、判事を志望したがかなわなかった。

 司法試験合格者が少なかった当時では志望者全員が判事、または検事に任用されたが、文は学生運動の前歴が問題になった。

 文は自叙伝「運命」でこう振り返る。「判事任用の面接はみな1、2分で終わったが、私は30分かかった。質問は『なぜデモをしたのか。それはいつのことか』だけだった」

 文は、仕方なく弁護士開業を決心する。「母の面倒も見られるから釜山(プサン)に戻ることにした」(「運命」)

 そこで出会ったのが盧だ。2人はすぐに意気投合、「弁護士盧武鉉・文在寅合同法律事務所」をオープンした。

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