実録 韓国のかたち

第1部(10)過去の清算・再調査に執着する文政権 緊迫する半島情勢尻目に

 韓国人のドラマ好きはテレビ番組の編成をみればわかる。地上波各局のゴールデンタイムにドラマは欠かせない。映画に至ってはさらに熱い。封切りされて2週間もたたないうちに1千万人の観客(韓国の人口は約5千万人)を動員する映画も続出する。

 北朝鮮が米領グアムに向けてミサイルを発射すると威嚇、米国が報復も辞さないと応酬するなど、一触即発の緊張が続いていた8月13日、韓国大統領、文在寅(ムン・ジェイン)の姿はソウル市内の映画館にあった。

 2週間足らずで900万の観客を動員したという映画「タクシー運転手」を見るためだ。

光州事件蒸し返し

 映画は1980年5月18日、韓国南部の都市光州で軍が市民のデモ隊を武力で鎮圧した「光州事件」を題材にしている。

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