実録 韓国のかたち

第2部(8)「無能」さらけ出したセウォル号事故 朴槿恵が世論に迎合して犯した致命的ミスとは

「16日の10時34分」に終わっていたのに…メディア対策に失敗した政権

 朴槿恵(パク・クネ)が左派との闘いで機先を制したかに見えた2014年4月、予期せぬ事故が政権を襲った。

 300人を超える犠牲者を出し、世界を震撼させた旅客船セウォル号沈没事故だ。朴の道徳性への致命打となり、無能ぶりをさらけ出すきっかけとなった事故は3年半がたつ今も不明な部分が多い。 

 事故から約8カ月後に韓国海洋安全審判員特別調査部が発表した「特別調査報告書」によれば、14年4月15日午後9時、仁川港から済州島へ向かったセウォル号は、16日午前10時34分ごろ完全に沈没した。船舶を(勝手に)改造したため復原性(平衡を保つ能力)が弱まったこと、貨物を規定の2倍以上積みながらきちんと固定しなかったこと、操舵ミスが重なったこと-などが原因と結論づけられた。

【連載】実録 韓国のかたち