実録 韓国のかたち

第2部(10)「歴史認識、まるで安倍内閣」左派攻撃に首相人事貫けず

“官フィア” メディアの攻撃の的に

 セウォル号事故の対応をめぐり朴槿恵(パク・クネ)政権への批判が高まるなか、政権発足から朴を支えてきた鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相が辞意を表明した。就任からわずか1年2カ月での交代は痛手だった。朴は局面突破のため、内閣人事の刷新を試みるが難航し、鄭は結局辞意表明から1年近く留任することになる。

 2014年5月22日、朴は「国民検事」として知られる元最高裁判事、安大煕(アン・デヒ)を首相候補に指名した。安は検察庁中央捜査本部長在任中の2003年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)の側近らの汚職を徹底捜査、有罪に持ち込んだ。

 ところが、最高裁判事退任後、弁護士事務所を開業してわずか5カ月の間に16億ウォン(約1億6千万円)もの収入を得たことが「前官礼遇」(官僚時の地位を利用、利益を得る悪しき慣例)にあたるとして、瞬く間にメディアの攻撃の的となった。

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