実録 韓国のかたち

第3部(4)左派のルーツ・金大中 「不屈の闘士」、一方で「アカ」のレッテル、「北から秘密資金」の証言も

金大中ほど韓国人に憎まれ、愛された政治家はいない

 韓国の左派・進歩勢力は頻繁に離合集散を繰り返したため理念や主義主張だけでその系譜をさかのぼるのは至難の業だが、今日の政権与党「共に民主党」のルーツが金大中(キム・デジュン、1924~2009)にあることは間違いないだろう。

東京のホテル・グランドパレスで拉致(らち)された後、ソウルの自宅に現れた金大中氏=1973年8月(AP=共同)
東京のホテル・グランドパレスで拉致(らち)された後、ソウルの自宅に現れた金大中氏=1973年8月(AP=共同)

 金大中ほど韓国人に憎まれ、愛された政治家はいない。独裁権力と戦った民主化の闘士とたたえられる一方、“大統領病患者”と呼ばれたように権力の亡者だったとの批判も絶えない。金大中に対する支持不支持は韓国では左派と右派、進歩と保守を分けるリトマス試験紙にもなっている。

【連載】実録 韓国のかたち