ガザで実感した「監獄」 住民置き去り、描けぬ未来

中東ウオッチ
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デモでイスラエル兵に撃たれ、足を負傷した人々=ガザ市内の「国境なき医師団」の診療所(佐藤貴生撮影)

デモでイスラエル兵に撃たれ、足を負傷した人々=ガザ市内の「国境なき医師団」の診療所(佐藤貴生撮影)

 巨大な検問所を通過してパレスチナ自治区ガザからイスラエル側に出たとき、解放感のようなものを覚えた。住民が「ここは監獄。私たちは囚人だ」と話す心理が分かる気がした。ガザは対イスラエル強硬派のイスラム原理主義組織ハマスが実効支配しており、イスラエルは徹底的な封鎖政策を続ける。住民がガザを離れることはほぼ不可能だ。ハマスとパレスチナ自治政府も権力闘争に明け暮れ、置き去りにされた住民たちは言いようのない閉塞(へいそく)感を抱えている。(ガザ市 佐藤貴生、写真も)

■デモは地中海にも

 2018年12月上旬、ガザ市街にあるシーファ総合病院。抗議デモに加わってイスラエル兵に撃たれ、負傷した人々が入院している病棟があった。「11月19日、北部の海沿いのデモに参加して撃たれた」。ベッドに横になったファイヤドさん(31)が負傷部位を指さした。銃弾は左足太ももの内側から外側に貫通し、骨が砕けた。

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