2017年の韓国大統領選で文在寅(ムン・ジェイン)氏の当選を支え「核心支持層」と呼ばれた若年男性の間で、大統領支持率の低下が急速に進んでいる。20代男性の支持率は保守的な傾向のある高齢者などの年代をも下回り、政権批判の中心的存在に“変身”しつつある。批判の矛先は未曾有の就職難の長期化に加え、フェミニズムが過激化した「男性嫌悪運動」への政府対応にも向かっている。(外信部 時吉達也)
朴槿恵支持多数の60代より支持率低く
「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で、最も支持率が高かったのが20代男子だったのに…」。文在寅氏の盟友、盧武鉉元大統領の下で世論調査の担当秘書官を務めた李根炯(イ・グンヒョン)氏は1月に出演したラジオ番組で、世論調査の“異変”について「これまでになかった現象だ」と驚きを隠さなかった。