国際情勢分析

日豪関係強化がカギ握る「ミドルパワー」結集

シンガポールの国際戦略研究所で基調講演を行う、オーストラリアのクリストファー・パイン国防相=1月28日(AP)
シンガポールの国際戦略研究所で基調講演を行う、オーストラリアのクリストファー・パイン国防相=1月28日(AP)

 オーストラリアのパイン国防相が1月下旬、日本などアジアを訪問し、日本の防衛力増強を支持する立場を明確にした。一見すると対中包囲網の構築を図る米国や日本などのグループに足並みをそろえる姿勢とも取れるが、中国に大きく依存する経済構造を背景に、中国との対立は極力避けたいのも本音。専門家は、日本政府としては豪州との共通点を見出して関係を強化し、インドや欧州などを巻き込んだ連携を進めることが地域の安定にとって重要だと指摘する。(外信部 岡田美月)

日本の役割拡大に期待

 オーストラリア放送協会(ABC)によるとパイン氏は「豪政府は、防衛や展開能力の向上を確保する両観点から、日本の軍事力拡大を支持する」と強調した。日本政府が昨年末に閣議決定した新年度予算案で示した防衛費に、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の空母化改修に向けた調査研究費などが盛り込まれたことを指す。

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