
【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日に行われた「三・一独立運動」の100周年記念式典で、日本の朝鮮半島統治に抵抗し「当時、7500人の朝鮮人が殺害された」と述べたことが、日本国内で問題視されているが、この死者数は韓国の政府機関が先月公表したばかりの調査数値とも、大きくかけ離れている。
文氏が言及した死者7500人、負傷者1万6千人余り、逮捕・拘束者約4万6千人余りとの数値は、三・一独立運動の直後の1919年4月に上海で設立された「大韓民国臨時政府」でその後、第2代大統領を務めた朴殷植(パク・ウンシク)氏の著書「朝鮮独立運動の血史」に基づくものとみられる。この中で朴氏は死者数を7509人としている。