久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

韓国を避ける脱北者 文在寅政権が嫌がらせ

「板門店宣言」に署名し、韓国の文在寅大統領(右)と抱擁する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2018年4月27日午後、板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団撮影)
「板門店宣言」に署名し、韓国の文在寅大統領(右)と抱擁する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2018年4月27日午後、板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団撮影)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、北朝鮮から逃れてきた約3万人の脱北者に圧力をかけている。文政権が対北融和政策に突き進む中、脱北者たちの対北批判を封じ込めようと、講演などの活動を止めたり補助金を停止したりしているほか、個人の監視活動も行っている。目に余る文政権の対応に米国務省は、各国の人権状況をまとめた今年の報告書で、韓国の脱北者に対する人権弾圧を取り上げた。これは過去に例のない異例の措置だ。最近の脱出者は中朝国境を越えても「韓国に行きたがらない」という。

「脱北者の人権侵害」米国が警告

 米国務省の「国家別人権報告書」はこれまで、北朝鮮による人権侵害を具体的に告発するなどして注目されてきた。北朝鮮の歴代政権による粛清や強制連行、拷問、人身売買、売春などの人権侵害である。ところが今年は、北朝鮮とともに韓国政府の脱北者への圧力も批判対象として挙げたのだ。報告書で韓国が取り上げられたのは初めてで、異例の事態といえる。

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