ASEAN見聞録

中国の「甘い見通し」でインドネシア高速鉄道の工事大幅遅延

インドネシア西ジャワ州ワリニの高速鉄道用トンネル掘削現場で、「中国中鉄」と書かれた作業着姿の男性ら
インドネシア西ジャワ州ワリニの高速鉄道用トンネル掘削現場で、「中国中鉄」と書かれた作業着姿の男性ら

 インドネシアの首都ジャカルタと西ジャワ州の州都バンドンを結ぶ高速鉄道の建設で、開業予定日の先延ばしが繰り返されている。日本と中国が激しく受注を競った末、2015年に中国が受注した、インドネシア初の高速鉄道。巨大経済圏構想「一帯一路」の名の下に“横やり”を入れてきた中国を前に、長年にわたり高速鉄道の事業化調査を続けてきた日本は苦杯をなめた。ただ、共産党一党独裁国家の中国が描いた土地収用などの計画は、民主国家インドネシアでは思うように進まず、工事は「低速進行」を強いられている。(ジャカルタ 吉村英輝、写真も)

急かされる現場

 ジャカルタから100キロ超離れた同州ワリニ地区。近くに茶畑が広がるのどかな国有地の丘陵では3月、高速鉄道を通すトンネルの掘削工事が進んでいた。

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