湯浅博の世界読解

「一帯一路」地政学の復活

要路にクサビを打った安倍首相

 この数年、国際情勢を描く言葉として「地政学」という政治用語がひんぱんに登場するようになった。19世紀にドイツと英国で花開いたこの戦略論は、力の誇示と狡猾(こうかつ)さを印象づけることから、戦後の日本では毛嫌いされてきた。

 しかし、米バード大学のウォルター・ラッセル・ミード教授の巧みな比喩に倣えば、安倍晋三首相の今回の外遊は、「日本外交が地政学に踏み込んでいる」ことの証しである。首相は4月22日からの欧米訪問中、25日にポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの東欧4カ国の首脳らとスロバキアで会談し、中国が推進する経済圏構想「一帯一路」の要路にクサビを打ち込んだ。

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