李登輝秘録

第2部 日本統治下に生まれて(9)「一番苦労したのはフミ」

訪問先の沖縄県・石垣島で真珠のアクセサリーを選ぶ台湾元総統の李登輝(左)と夫人の曽文恵=2016年8月1日(河崎真澄撮影)
訪問先の沖縄県・石垣島で真珠のアクセサリーを選ぶ台湾元総統の李登輝(左)と夫人の曽文恵=2016年8月1日(河崎真澄撮影)

 元台湾総統の李登輝は2016年7月末から8月にかけて家族と沖縄県の石垣島(石垣市)を訪れた。

 李は、真珠店でアクセサリーを見ていた夫人の曽文恵(そう・ぶんけい)(1926年生まれ)に数十万円のネックレスを選び、「これ、私が買ってあげますよ」と語りかけた。すると、夫人は李の言葉をさえぎった。

 「高すぎるわ」

 結局、夫人は3万円ほどの小さなブローチ1個を免税価格で買った。「フミは昔から倹約家だから」と李は笑った。李は夫人の名の一文字を日本語読みし「フミ」と呼ぶことが多い。

                   

 家族同士が親しかった同郷の2人が結婚したのは70年前の1949年2月のこと。台湾では結婚して姓を変える必要はなく、夫人は実家の姓のままだ。

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