李登輝秘録

第2部 日本統治下に生まれて(10) 司馬さん、僕は客家なんだ

台湾の総統府を訪ねた作家の司馬遼太郎(右)に記念品を渡す総統の李登輝=1993年1月5日(李登輝基金会提供)
台湾の総統府を訪ねた作家の司馬遼太郎(右)に記念品を渡す総統の李登輝=1993年1月5日(李登輝基金会提供)

  1994年出版の司馬遼太郎(しば・りょうたろう)(1923~1996年)著「街道をゆく四十『台湾紀行』」(朝日新聞社)にこんな場面がある。

 台湾東部の花蓮(かれん)を取材中だった司馬の一行が、ホテルで総統の李登輝に再会した。そのとたん李は、「司馬さん、僕は客家(ハッカ)なんだ」と話しかけてきた。

 客家とは漢民族の中でも独特な文化や風習を残している人々だ。標準的な中国語とは発音が大きく異なる言葉を話し、塩味の濃い料理を好む。親族が大家族のように集まって生活する習慣が残っている。

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