矢板明夫の中国点描

「ヤンコ踊り」続ける習政権

 中国の習近平国家主席のふるさと、陝西(せんせい)省には「秧歌」(ヤンコ踊り)と呼ばれる大衆舞踊がある。田植えの動きが起源とされ、色鮮やかな衣装を身にまとった男性の集団が、チャルメラなどのリズムに合わせてステップを踏む。3歩進んで1歩下がる、その場で4歩足踏みしてから2歩下がる…激しく動いているが、よく見れば元の場所から全く移動していない。

 最近、米中貿易協議に臨む中国の動きを見て「ヤンコ踊り」のステップを思い出した。米中貿易摩擦が昨年春から激化し、両国はこれまで10回以上の交渉を重ねた。知的財産・企業秘密の保護、技術の強制移転、為替操作などの米国側が不満を持つ分野について、中国は国内法整備を含めて一つずつ改善を約束し、ようやく「合意寸前」まで話をまとめた。

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矢板明夫の中国点描