久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

政権2年で日韓関係を破壊した文在寅大統領

 日本が令和新時代に入ったことで、韓国側に「日韓関係のリセットを」との期待が生まれ、「わが政府は日韓関係を最重要視している」(新任の南官杓駐日韓国大使)などと耳障りのいい発言が聞かれる。だが現実は、いわゆる徴用工訴訟をめぐる政府間協議に韓国側が応じず、日本企業の資産売却手続きが始まるなど、両国関係は悪化の一途だ。5月10日に就任2周年を迎えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの2年間で、両国の法的基盤、信頼関係、安全保障の3分野を破壊し、いまも修復の意思をみせていない。

日本側「G20で日韓首脳会談を開く意味はない」

 文大統領は就任2年のテレビ出演(5月9日、韓国KBSテレビ)で、「来月には(20カ国・地域=G20=首脳会議のために)日本を訪問するが、安倍晋三首相と会談できればよい」と述べた。

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