
「一無所有(何も持たず)」。1989年の北京で大学生に支持されていたのが中国ロックの創始者、崔健(さいけん)(27)のこの歌だ。
“お前はいつも俺を笑う。何も持たず、と…足元の大地が動いているぜ”
78年、改革開放政策にかじを切って以降、中国には西側諸国の情報がどんどん流入していた。86年には政治改革を求める学生運動も起きている。大学進学者がまだまだ少なく、エリート中のエリートだった北京の学生たちは貧しくとも、知的好奇心に満ちていた。
【天安門事件30年 民主化への遺産】記事一覧「一無所有(何も持たず)」。1989年の北京で大学生に支持されていたのが中国ロックの創始者、崔健(さいけん)(27)のこの歌だ。
“お前はいつも俺を笑う。何も持たず、と…足元の大地が動いているぜ”
78年、改革開放政策にかじを切って以降、中国には西側諸国の情報がどんどん流入していた。86年には政治改革を求める学生運動も起きている。大学進学者がまだまだ少なく、エリート中のエリートだった北京の学生たちは貧しくとも、知的好奇心に満ちていた。
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