李登輝秘録

第3部 政治弾圧時代の苦悩(2)日本で広げた人脈、未来の同志得る

李登輝と会った王育徳(右上の写真)の日記を手にする夫人の王雪梅=6日、東京都(河崎真澄撮影)
李登輝と会った王育徳(右上の写真)の日記を手にする夫人の王雪梅=6日、東京都(河崎真澄撮影)

 中国国民党政権下の台湾で、「白色テロ」と呼ばれる政治弾圧が続いていた1961年6月16日。日本に政治亡命していた王育徳(おう・いくとく)を東京の自宅に訪ねた李登輝は、国民党支配からの台湾独立を日本で目指す人々から、「秘密盟員(秘密メンバー)だ」と目された。

 李は、「そんな話は聞いたことがないな」という。

 だが、本人の意識とは別に、国民党支配からの脱却を図る運動家らの間で、李への信頼感が長い時間をかけて醸成されていったのは事実だった。

 王育徳は、李が自宅を訪問した2週間後、都内の李の宿泊先を訪ねた。日記にはこうつづっている。

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