李登輝秘録

第3部 政治弾圧時代の苦悩(7)孤立の危機で本省人起用を進める

 ■孤立の危機で本省人起用を進める

 元台湾総統の李登輝が国民党に入党した1971年、台湾が称する「中華民国」は危機に瀕(ひん)していた。中国共産党が49年10月に北京で成立させた「中華人民共和国」と、国際社会における立場が逆転したからだ。

 12年に中国大陸で成立した国民党の中華民国は、第二次世界大戦で戦勝国として扱われた。国連における中国の代表権と安全保障理事会の常任理事国の座を得た。国民党は49年に毛沢東(もう・たくとう)(1893~1976年)率いる共産党との内戦に敗れ、逃れた台湾で中華民国としての統治を始めたものの、国連での座は維持していた。

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