中国GDP、景気対策矢継ぎ早も 過剰債務との板挟みで不透明感払拭できず

 実質国内総生産(GDP)成長率が再び減速に転じた中国経済をめぐっては、米国との貿易摩擦の長期化が消費や企業の景況感の悪化傾向に拍車を掛けている。中国政府は減税や金融緩和といった景気てこ入れ策を矢継ぎ早に打ち出してきたが、過剰債務といった構造問題への対処との板挟みの状態にあるため対策には限界があり、先行きへの不透明感を払拭できずにいる。

 「4~6月期は投資、輸出、消費という『トロイカ(3頭立て馬車)』が1~3月期に及ばなかった」